春雷

三月三十一日。七十二候 雷乃発声 (かみなりすなわちこえをはっす)

何かを呼び覚ますように雷が鳴り、雨を降らせる。

そういえば昨夜の散歩中、不意に雷光、雷鳴に遭う。

一足早く雨に打たれた。

春雷。

応えるように柔らかい葉が天に向けて、何も怖いものがないように伸びていく。

可愛いなぁと眺めながら歩いていたら、気づかないのか、そんなことを思う余裕もないのか、そんな柔らかい葉っぱがツンツン出ている街路樹に何かしらものを置く人がいる。

勿体無いなぁ。こんなに可愛いのに。

平成も残すところあと一月。

明日の11時に新元号を発表されると、きっともっと具体的に未来が感じられるのかな。

どんな言霊、どんな字面なんだろうなぁ。

名前は大事。

名前って面白い。

形のないものにまるで実態が備わっていくかのような確かなものとしての共感性が生まれる。

網にも縄にも縛れない掬うこともできないものでも、実態がないものでさえも名前で縛り示すことができる。

例えば「恋」

実態なくても共感できる。

それが名前

願いや思い、様々な祈りを乗せて大きな力を纏っていく。

何かしらの名前を授かるってそういうことですよね。

授ける時も大事にしていただきたいなぁ。