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時々カウンセリングでも話す色鉛筆のこと – cumulus

時々カウンセリングでも話す色鉛筆のこと

世の中には色々な事情で社会に出るのが怖くなってしまった人がいる。

仕事で時々お会いする機会があって、ご家族やご本人からお話を聞かせていただく。

お話を伺いながら、時々私はこんな風に感じていることがある。

それぞれの「心のひだ」のようなものがあって、当たり前に個性がある。
それを色鉛筆の色の数や色相に例えてみる。

大体の世の中のコミュニケーションや、伝えようと表すものの色数やその色味のバランスを色鉛筆で例えて12色の色鉛筆と定義する。

そうすると色味のバランスも大体整っていて、ある程度なんでも表現できる。

でもそれぞれの個性によっては24色や48色の人もいる。
あるいは、暖色に偏っている人や寒色に偏ってる人。
または変わった色ばかりの人もいる。

例えば世の中が怖くなってしまった人は、48色を持っていて、色味の表現も繊細だ。
でも、会社や学校などで、「赤を用意して」と言われた時に、

「何に使う赤なのかによって、差し出す赤が違うのではないか?」と迷いが生まれる。

そして「どんな赤を出すのが正解なのかわからない」と、少し反応が遅れたりしてしまう。
とても「いただいた要望」に対して真面目に向き合っている。

「遅い」と言われてしまうと、すっかり気後れしてしまい「どの赤がいいのですか?」と、
こわごわ聞いてしまう。不真面目に見られてしまうこともある。
その上に「いいから黙って普通の赤を出しなさい」と、ついに怒られてしまう。

そうなると、12色以外の自分の色を否定されてしまったかのように傷ついてしまう。

もちろん、その48色を生き生きと活かして、豊かな絵を描き上げてキラキラ生きてる人もたくさんいる。
はじめから偏った色であることを活かして、コアな仲間に囲まれておもしろおかしく生きてる人もいる。

それぞれの特性を活かしていけるといいなと思う。

それぞれの色味が授かっている。
それぞれの居場所は必ずある。
諦めないで、信じて胸を張って大きな声で物怖じせずにいられるように、その48色を誇りに思えるようにと願う。

人は相手が何を考えているかわからないと、そこから小さな不信感が生まれてしまう。
そこから糸がほつれるようにうまくいかなくなってしまう。

そして、怖くなってしまった人を愛する人はひたすらに信じることができれば素敵だな。

もちろんこれはあくまでも例え話なのだけど、特にこの季節に思うことの一つなのです。

そして私自身もそれを知り、勇気を振り絞ることもあるのです。