今年のお盆は空を見上げてルーツを思う。

竃や囲炉裏に火を焼べて煮炊きする生活は
薪に火がつき辛いときなんかは
「火の神様がご機嫌が悪い」なんて思ったり言ったりする。
そんな暮らしの違いで宿る神への意識が異なる。
極端に言うと、火の神や水の神等の自然神は
意識したと同時に降臨する様にさえ思える。

私が小学生の頃の夏休みは、
祖父母の元に預けられて当時は窮屈でしょうがなかった。

すごい早起きで、様々な神の宿る
竃と沢の水のある暮らしを
朝登る太陽を拝む生活をしていた祖父母から教わったこと
学んだことは今でもそうやって折りに触れ
イキイキと瑞々しく私の心を満たしてくれる。
ある意味とても贅沢な暮らしで
大人になった今やっとそのありがたさや
豊かさがよくわかる。

この夏お会いしに行ったレラさんのところで泊まった
チセ(アイヌの伝統民家)はそんなことを思い出した。
魂の原点が深呼吸したように思えた。

祖父母の大切にしてきた暮らしを
チセは思い出させてくれた。

このお盆に魂の原点の豊かさをルーツから指し示された
様な気がして、やっぱり頭が上がらない。
この命を残してくださったのでさえ大きいのに
どこまで大きく豊かなんだろうと
空を見上げる様な思いでルーツのことを思う。

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